恋するカフ・リンクス
カッコ悪いな。
なんかやだ。
会いたくない。
―それ高価そうやから心当たりあるんやったら早く返したほうがええよ?―
アヤカの言葉がふっと蘇る。
でもやっぱり返しに行かなくちゃならないか。
アタシは机の上にカフリンクスを置いてじっと眺める。
それにしても変なひと、
だなあ。
黙ってたらクールでカッコよく見えるのに。
性格で損してんじゃないの?
あのひと。
そう思ったらちょっと可笑しかった。