恋するカフ・リンクス
5 アタシのココア。
夕暮れ時、
そろそろ忙しくなる時間。
アタシは制服に着替えて厨房へ行って挨拶する。
「こんにちはー」
「ああ、
こんにちは、伊織さん」
バイトしてると気がまぎれる。
学校に居るとコウセイがいるから。
でもここは学校と関わりのあるひとはいない。
こないだの昼休みのコウセイと彼の友人との会話。
思い出しては情けなくてなんとも言えない気分になるけれど。