子育てパニック
そして保育園デビューの日を迎えた斗真
朝起きてお弁当袋を見た時は目をキラキラさせて元気いっぱいだったのに、今や元気0に近い。
保育園が近づくたびに、右手と左手で繋いでいる私と大和の手を強く握る。
斗真の左手側にいる斗真は朝から緊張気味で今やカチンコチンだが斗真の様子が変なことに気づくと心配そうな表情に変わった
昨日の斗真を慰めるのは大変だったと、内心私はため息をつく。
「斗真、遅刻しちゃう。」
保育園はもう目の前にある。
今日から斗真がお世話になる<ひばり保育園>だ。家から20分くらいのとこにある保育園。
「あやの、おれ…いきたくない!!あやのといるっ!」
そう言い、目に涙をいっぱい貯めて繋いでいた手を離し抱きつく斗真。
あー、やっぱりか。なんとなく想像はしてたけど。
「おれ、いやだぁ!うわーんっ!!!!」
ポロポロではなく豪快に泣き出した斗真。これは大変だぞ。
「斗真。斗真のために作ったお弁当食べられなくなるよ?彩乃が斗真に食べてほしくて頑張って作ったんだよ?」
斗真と目線を合わせ斗真の頭を撫でつつ話をする
「あやのと…おうちでたべるっ…!」
「お家で食べるために作ってないよ?保育園で食べるお弁当だよ?」
「おうちで、たべるっ!」
ぐずんぐずん言いながらお家で食べるの一点だけの斗真。
「斗真。」
「いかないっ!」
「大丈夫。ちゃんとお迎えに来るよ?」
「いかないっ!」
こりゃ、ほんとに嫌がってるなー。
どうしますかねー。