子育てパニック





「よし、わかった。斗真が保育園頑張ったら今日は外で大和と彩乃と斗真でご飯食べに行こう。」



「やまとと、あやのと、おれ?」



「うん。斗真なに食べたい?」



「おれ、おれ…おむらいす!はたたってるやつ!」






うん、おこさまランチだね。そりゃ。





ならファミレスか。安いね。






「うん。一緒に旗がたってるオムライス食べに行こう。」



「ほんと?」



「約束。ね、大和!」





近くであたふた1人で慌ててる大和に声をかける。





「お、おう!食べに行こう!」



「だから保育園頑張って来て。」



「…………」






まだ少し不安そうな斗真。私の手をぎゅっと話そうとはしない。






「斗真。彩乃が大好きな斗真なら、保育園頑張れるよね?」



「………うん!」






まだまだ涙は止まらないみたいだが、保育園に行く決意はしてくれたみたいだ。





決意が変わらない内に行かなければ!






漸く保育園の中に入ると、斗真の泣き声が聞こえていたのか先生が立って待っていてくれた。






「おはようございます。朝からご苦労様でした」



「あ、おはようございます!今日からお世話になります。斗真、大和も」



「……おはようございます。」





斗真は私の手を掴みつつ、先生に目を合わせずに挨拶をした。まだ不服そうだ。





「よろしくお願いいたします!!」





逆に大和はうざいくらいの挨拶を先生にしていた。






先生、2人がごめんなさい…。






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