子育てパニック
「彩乃!起きろ。終わったぞ。」
「んー……おはよ、大和。」
いつの間にか昼じゃないか。爆睡だな、自分。
「あれ…携帯光ってる。」
着信だ。サークルの先輩からだ。
私は映画サークルに入っており、大和も同じサークルでそのサークルの先輩から連絡が入ってる。
「先輩?」
[あー、彩乃!次の映画の会議するから今日集合してよ。]
「今日ですか?」
今日は斗真いるし、早めに帰ろうと思ってるんだけどな。
[そ、今日。大和もいるなら一緒に来てね。]
「今日ちょっと用事が…」
「次の映画主役さすよ」
「行かせていただきます!」
うちのサークルの映画はラブストーリーかコメディしかしないからどっちにしても主役なんて恥だ!
斗真は大丈夫だよ、自分から言ったくらいだもん。
電話をきり、思わずため息が溢れた
「だれー?」
「美秋先輩。今日映画サークル集合だって。もちろん大和も。」
「お前、斗真君待ってるぞ?俺も一緒にサボる…」
「行かなきゃ次の映画主役」
「よし行こう!すぐ行こう!」
うん、そうなるよね。
君の気持ちはよくわかるよ、大和君。