子育てパニック






「彩乃!起きろ。終わったぞ。」




「んー……おはよ、大和。」







いつの間にか昼じゃないか。爆睡だな、自分。







「あれ…携帯光ってる。」






着信だ。サークルの先輩からだ。







私は映画サークルに入っており、大和も同じサークルでそのサークルの先輩から連絡が入ってる。







「先輩?」




[あー、彩乃!次の映画の会議するから今日集合してよ。]




「今日ですか?」






今日は斗真いるし、早めに帰ろうと思ってるんだけどな。







[そ、今日。大和もいるなら一緒に来てね。]




「今日ちょっと用事が…」




「次の映画主役さすよ」





「行かせていただきます!」







うちのサークルの映画はラブストーリーかコメディしかしないからどっちにしても主役なんて恥だ!






斗真は大丈夫だよ、自分から言ったくらいだもん。







電話をきり、思わずため息が溢れた






「だれー?」




「美秋先輩。今日映画サークル集合だって。もちろん大和も。」




「お前、斗真君待ってるぞ?俺も一緒にサボる…」




「行かなきゃ次の映画主役」




「よし行こう!すぐ行こう!」







うん、そうなるよね。





君の気持ちはよくわかるよ、大和君。







< 7 / 57 >

この作品をシェア

pagetop