美女か野獣か
とりあえず私は、大人しく車から降り倉庫に向かって歩く冬磨の後をついて行った。
倉庫のシャッターは、全部閉められていて冬磨は、倉庫の横にある階段を登り始めた。
「あの…凛斗さんは、あのままでいいんですか?」
私が聞くと冬磨は「いいの~いいの~凛斗は、寝起き悪いから寝かせといた方が大人しいしね?」と言って階段上にあるドアを開けた。
ドアを開けるとそこは、20畳程の部屋があり奧にもいくつかドアがあった。
どうやら倉庫は、総二階になっているようだった。
「適当に座って?」
冬磨は、そう言って二つある長ソファーの1つに座った。
私も冬磨と反対側の長ソファーに座った。
「で、単刀直入に聞いちゃうんだけど…清葉ちゃんは何でこんな時間にあんな所に居たのかな?」
冬磨は、そう言ってにこっと笑った。