美女か野獣か
私が凛斗に見とれていると、いきなり凛斗と目があってしまった。
「悪かったな…ケガとかねぇか?」
私は、とっさに言葉が出ず首を縦に振るのがやっとだった…
たぶん今の私は、かなり赤面している事だろう…
しかし凛斗は、私の赤面を知ってか知らずか「そっか…」とだけ言うとソファーに深く体を預けまた目をつむってしまった。
どうやらまた寝るらしい…
そう言えば…
繁華街で声をかけてきた男が「繁華街に居る人達は、みんな「野獣」のファン」とか言ってたのを思い出した。
まぁこの美形ならありえると思う…
だってそこら辺の芸能人より数百倍は、美形だもん…
はぁ…
私は、心の中でため息をついた。
「清葉ちゃんゴメンネ?凛斗寝ちゃって…そろそろ家まで送るよ?」