美女か野獣か


いつの間にかソファーで眠ってしまったらしい私は、寝室から聞こえる目覚ましのかすかな音で目を覚ました。


まだ眠い頭で「学校に行かなくちゃ…」とだけ思い私は、フラフラとバスルームに向かった。

頭から熱いシャワーを浴びると眠気が少し消えた。


髪を乾かし、高校の制服に着替え、軽く化粧をし、髪を緩めに巻いた。


私が通う学校は、日本でも屈指の名門校…


由緒正しき家柄とお金に余裕があり、尚且つそれに見合う教養がなくては入れない学校…


それが星藍学園…


そんな学園に通う私は、やっぱり頭の天辺からつま先まで完全にお嬢様なのだ…


鏡に映る私は、いかにもお金持ちの御令嬢…


そんな自分に吐き気がした…


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