美女か野獣か


「はっ?何それ?あんた婚約しちゃったの?」


可憐は、信じられないと言って叫んだ。


「可憐、声大きいよ…」


私は、キョロキョロと教室を見た。


「だって!!婚約って!!いいの?」


可憐は、まだ興奮気味に言った。


「いいもなにも…最初から分かってたことだしね…」


私は、自分に言い聞かせるように言った。


円城寺の家に生まれたその日から私に結婚の自由なんかない…


せいぜい親の決めた相手が良い人ならと願う位しかできないのだから…


「清葉は、本当に物分かりが良すぎるよ?ちょっとは、反抗しないと後悔しちゃうよ?
まぁ清葉が良いって言うなら私は、口出ししないけど?」


可憐は、そう言って私を心配そうに見た。



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