愛のあいさつ
だから…
「待てる?」
沙弥はこくこくと頷いた。
「じゃあ合格できるおまじないするから…。目閉じて」
俺は沙弥が目を閉じたのを確認して、沙弥を後ろから抱きしめた。
「え…?ちょっ、萩原さん!?」
「目開けないで…」
「…は、はい」
今開けてこっちを向かれたら、キスしちゃいそうになるから…。
でもこのくらいはいいだろ?
沙弥…
好きだよ…
絶対合格できる…
そう想いを込めて沙弥を抱きしめた。