無人島殺人事件


東家は千点棒を場に投げた。


「もともとは両親と兄と彼女の四人家族だったんだって」


その後、南家は二筒、中、二萬、西家は三索、八索、一索、北家は四萬、八萬、七萬、東家は七筒、三萬を切った。


「十五の時、父親の乗っていたバスが運転手の前方不注意で事故を起こし、帰らぬ人になってしまったらしい」


北家の七萬で東家があがった。


「次に十六の時、お兄さんの運転するバイクの前方を走っていたタクシーが、後ろを確認しないで左折しようとして、お兄さんのバイクを巻き込む事故になってしまい、お兄さんも亡くなってしまったらしい」


裏ドラは北だった。


東家の手牌は六萬、六萬、七萬、八萬、八萬、三筒、四筒、五筒、八筒、八筒、四索、五索、六索の間七萬待ちだった。


「リーチ、タンヤオ、イーペーコー、四十符三飜で七七00」


南三局は東家が連荘した。


< 102 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop