無人島殺人事件


そうだ、花札小説を書こう。


ひたすら登場人物が花札をしているだけの小説だ。


オットーは花札を用意して一人こいこいをはじめた。


そして、その経過を記録しはじめた。


「きた!猪鹿蝶!」


「青短できた!こい!」


オットーは一人ごとをつぶやきながら、ひたすらこいこいを続けた。


やがて原稿用紙が埋まるくらいの分量が記録できた。


オットーは記録を原稿用紙に書き写しはじめた。
< 17 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop