コイザクラ―初恋―
「それじゃあ、さようなら」
“杏樹”は小さく手を振って背を向け、走っていく。

――杏樹に会ったのは3回。
あいつについて知ってるのは、“杏樹”と、家があっちの方向にあるということだけ。

それだけで十分じゃないか。
俺だって暇つぶしできてるんだから。
それなのに、何で。
もっと・・・杏樹を知りたくなる。
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