コイザクラ―初恋―
「16」
周りも乱れてくる高2だけど、俺は去年とあんまり変わんない気がする。
あんまり感情を抱かないから。心境の変化がないから。
しいてテンションあがるのは・・・。
焼肉、かな。
「杏は、今は言えない・・・」
なんで?
そんなに俺、信頼されてないのか。
「えっと・・・あの・・違うの・・・そういう意味じゃないんです。ごめんなさい・・・」
何があるんだろう、その小さな身体のなかに。
何をこの子は秘めていて、どうしてこんなに人と違うオーラを出すんだろう。
「いいよ、別に」
俺も、人に聞かれたくないことばかりの人生を歩んできた。
だからこそ、この少し切なげな瞳に俺は引かれたのかもしれない。
俺は勝手にこの子の気持ちを知ったような感じになってて。
なんなんだ、この胸が浮くような高揚した感じは―――
周りも乱れてくる高2だけど、俺は去年とあんまり変わんない気がする。
あんまり感情を抱かないから。心境の変化がないから。
しいてテンションあがるのは・・・。
焼肉、かな。
「杏は、今は言えない・・・」
なんで?
そんなに俺、信頼されてないのか。
「えっと・・・あの・・違うの・・・そういう意味じゃないんです。ごめんなさい・・・」
何があるんだろう、その小さな身体のなかに。
何をこの子は秘めていて、どうしてこんなに人と違うオーラを出すんだろう。
「いいよ、別に」
俺も、人に聞かれたくないことばかりの人生を歩んできた。
だからこそ、この少し切なげな瞳に俺は引かれたのかもしれない。
俺は勝手にこの子の気持ちを知ったような感じになってて。
なんなんだ、この胸が浮くような高揚した感じは―――