私って最強じゃない!?2
沙「そこからは私が話すよ」
五人の体が震えた。
気配にまったく気がつかなかった…
翔「でも…」
沙「私が言いたいんだ。兄貴も聞いてくれるか?」
翔「ああ…」
明らかにしょーさんは動揺していた。
でもそれはここにいるみんながそうだった。
沙「私は物心ついたとから水城組にいた。みんな普通に接してくれて、普通の家族だった。」
そう母親を除いては…
沙「でも母親は違った。接し方が他人そのものだった。でも私はここが自分の家族だと普通に思ってた。」
楓「思ってた。ってなんで気がついたの?」
そうあれは三歳のクリスマスだった。
沙「クリスマスプレゼントだよ。」
奏「クリスマスプレゼント?」
沙「うん。それまでは何も気にしてなかったクリスマス。でもさぁ。ある時友達に聞かれたの。『沙羅ちゃんはプレゼントなにもらったの?』って」