手を繋ごう―瞳を開いて私を見て―【完】
ずけずけと、心に入って来るのが、ムカつくし。

正直、重荷にも感じた。

でも、やっぱ。

好きで。

メグしか、好きになれない。

どんなに重荷でも、こんな俺を想ってくれるメグは大切で。

捜さないなんて、自分が自分を許さなかった。

夢に、出て来たんだ。

泣いてるメグを。

バイクをぶっ飛ばして、家の方向を捜す。

雨足が増して、バイクも邪魔。

一旦、家に戻ってバイクを置き、走って捜す事にした。



「あの、馬鹿…」



どこに行ったんだよ。

こんな、ザーザー降りの雨の中、どこに出掛けたかったんだよ。
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