手を繋ごう―瞳を開いて私を見て―【完】
お袋だけじゃない。

陸さんと優さん。

遥さんに豊さん。

そして、美咲さんと洋介ーヨウスケーさん。

みんなが勢揃い。



「時間は掛かっても良いわよ。
けど、私の娘を泣かせ続けたら、“美咲さん”が殴るから」



「…何で、私!?;;」



「そんなの…目に入ったからですよ」



遥さんと美咲さんが下らない事を言い合う中、俺の前に優さんが立った。



「空さんと、海ちゃんが離れても良いのか?海都はずっと、萌と居たいんじゃないのか?」



「……」



「お前の本心はどうなんだよ!」



優さんは。

優さんたちは、何で親父とお袋の為に、世間を捨てれたんだろうか。
< 41 / 92 >

この作品をシェア

pagetop