手を繋ごう―瞳を開いて私を見て―【完】
しかし――…。
「「……」」
互いに熱帯魚などに興味がなく、ただ眺めて歩き、感動の声が出て来ない。
他の家族連れや恋人たちは、鰯みたいな青魚にも歓声を上げてる。
「…イルカとシャチのショーでも見るか?;;」
「見たい見たい!;;」
逃げるように、ショーの会場へと出た。
開演は30分後で、一組の家族連れが居るだけだった。
私たちは一番後ろの席に座って、手を離した。
「仁志は水族館の中で、どんな生き物が好き?」
「シャチ」
「肉食…(笑)」
何となく、わかるような。
わからないような。
「「……」」
互いに熱帯魚などに興味がなく、ただ眺めて歩き、感動の声が出て来ない。
他の家族連れや恋人たちは、鰯みたいな青魚にも歓声を上げてる。
「…イルカとシャチのショーでも見るか?;;」
「見たい見たい!;;」
逃げるように、ショーの会場へと出た。
開演は30分後で、一組の家族連れが居るだけだった。
私たちは一番後ろの席に座って、手を離した。
「仁志は水族館の中で、どんな生き物が好き?」
「シャチ」
「肉食…(笑)」
何となく、わかるような。
わからないような。