手を繋ごう―瞳を開いて私を見て―【完】
ポテトに手を伸ばし、銜えると、「仁志?」と、聴こえた。
仁志が振り返った視線の先には、海都と仁志の次に仲が良く、たまに寝床を提供してくれてるらしい吏良ーリラー君。
「…え?萌ちゃんと、何で仁志が?」
「ダチだから」
「海都は?」
「知らない」
「あいつ…まだ引きこもりかよ」
吏良君は思い詰めたような顔をしながら呟き、「俺も入れて」と付け足して、仁志の隣に座った。
「吏良君、1人で何してたの?」
「水族館に行こうとしてたら、入館する直前で彼女が用事が出来たらしくて、帰った。で、俺は腹が減ってね」
吏良君はそう言って、ビックマックを食べ出した。
仁志が振り返った視線の先には、海都と仁志の次に仲が良く、たまに寝床を提供してくれてるらしい吏良ーリラー君。
「…え?萌ちゃんと、何で仁志が?」
「ダチだから」
「海都は?」
「知らない」
「あいつ…まだ引きこもりかよ」
吏良君は思い詰めたような顔をしながら呟き、「俺も入れて」と付け足して、仁志の隣に座った。
「吏良君、1人で何してたの?」
「水族館に行こうとしてたら、入館する直前で彼女が用事が出来たらしくて、帰った。で、俺は腹が減ってね」
吏良君はそう言って、ビックマックを食べ出した。