手を繋ごう―瞳を開いて私を見て―【完】
「高梨空と書いて“さすが”。
高梨海と書いて“美人”と、読みやがれ!!」
「…悪い。理解が出来ねぇ;;」
俺を叱りたいのはわかった。
ただ、そのセリフの意味は不明。
苦笑する俺に、またため息を吐いた吏良は立ち上がり、部屋のドアを開けて「お父さーん!おじさーん!」と、叫んだ。
黙って見てると、「俺を呼んだか?」と、仕事中だったのか、書類らしき物を持ってた親父が現れた。
「おじさん、貴方は“さすが”です!」
「は?」
「カッコいいです。素敵です!
それなのに、この息子は…大切な者を失って、落ち込んでるんです」
…仮にも親に言うセリフか?
高梨海と書いて“美人”と、読みやがれ!!」
「…悪い。理解が出来ねぇ;;」
俺を叱りたいのはわかった。
ただ、そのセリフの意味は不明。
苦笑する俺に、またため息を吐いた吏良は立ち上がり、部屋のドアを開けて「お父さーん!おじさーん!」と、叫んだ。
黙って見てると、「俺を呼んだか?」と、仕事中だったのか、書類らしき物を持ってた親父が現れた。
「おじさん、貴方は“さすが”です!」
「は?」
「カッコいいです。素敵です!
それなのに、この息子は…大切な者を失って、落ち込んでるんです」
…仮にも親に言うセリフか?