僕は、女性恐怖症
『これおちてましたよ。』
僕は、作り笑顔をしながら手に持っている財布を渡した。

「あ、すみません。ありがとうございます。」

そう言いながら女子高生は、財布を受け取った。
その時、彼女の手が触れた。
ゾクゾク
全身に鳥肌が立った。

「あ、あの…。」

『すすすすみません、僕急いでいるので。』

そう言うと、まだ話そうとしている女子高生を無視して一目散に走り出した。








それが彼女との出会いだった。
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