僕は、女性恐怖症
「転校してきました。神崎綾乃(カンザキアヤノ)と言います。みなさん仲良くして下さい。」

「おおー!」

また、男子が声を上げた。

(ここは、小学校か?)

となんとなく僕は、そう思った。

「じゃあ席は………。あそこの席な。」

そういって、先生は、僕の隣の席を指差した。

(やっぱり、僕の隣か。)

そう思うと気分が落ち込んできてしまった。
ニヤニヤと貴志は僕を見て笑っていた。

「よかったな!」

『なにが?』

「なにが?じゃねえだろあんなかわいい子が隣にくるんだぞ。こんなにうれしいことはないだろ。」
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