僕は、女性恐怖症
「祥ちゃんてさ……。」

急に綾乃さんが話し出した。
『えっ?何?』

「いくつからの記憶がないの?」

『何でそのことを知ってるの?』

「祥ちゃんのお母さんが言ってたんだ。祥ちゃんが昔のことを全く話さないてことを。」

『そうなんだ。』

(全く、母さんはそんなことを話さなくてもいいのに。)

僕は、そんなことを思いながら話し始めた。

『僕が、記憶がないというかあやふやなのは、小学校の低学年ぐらいかな。』

僕がそういうと綾乃さんは納得した顔で、

「だから、私のことがわからなかったんだね。」

といった。

『そうなの?』

「うん、だって私が転校したのは小学校の一年生のときだもん。」

『へえ〜。そうなんだ。』

僕は、納得した。
しかし、もう一つ疑問があったのでそれを聞いてみた。
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