僕は、女性恐怖症
『じゃあ僕が女性恐怖症になったのは保育園に行ってるときぐらいになったてことだよね?一体、何があったの?』

僕が綾乃さんにそれを聞くと、少し悲しそうな顔をした。

「それは………。」

何故か綾乃さんは、言葉を止めてしまった。

『それに僕は、昔のことを思い出そうとすると悲しい感じがするんだ。』

綾乃さんは、驚いた顔をした。

「そうなんだ。でも、そこまでわかっているなら自分で思い出さないとだめだよ、祥ちゃん。」

「でも、それを思い出しても祥ちゃん負けないでね。」

綾乃さんは、それだけ言うと喫茶店から出ていってしまった。

(自分で思い出すか………。一体、保育園の時何があったんだろう?)

僕は、そう思いながら喫茶店から出ていこうとした。

「お客さん!お会計!」

『えっ!僕?』

綾乃さんは、会計はしていなかったらしく僕がジュースの代金を払った。
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