僕は、女性恐怖症
そして、そこに立っていたのは、

『な、中山さん………。』

中山さんだった。

「えーと、もしかして聞いてた?今の話し?」

僕の変わりに貴志が話しかけた。

すると中山さんは首を縦に動かした。

「どのあたり?」

「大橋君が家に帰った後妄想していたというところ。」

そういうと中山さんは顔を俯かした。

『ちち違う!け決して昨日の事で妄想していた訳じゃない!』

中山さんは何も言わずに行ってしまった。

「おい祥司。」

貴志は僕の肩に手を置きながら、

「逆にそういうと昨日の事で妄想していたって言っているようなもんだぞ。」

と言ってきた。
僕は、また自分の言葉に後悔した。
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