僕は、女性恐怖症
次の日から、僕は笑えなくなった。
ただ、ひたすら思い出すのは少しよみがえった昔の記憶だけだった。
その記憶の中の僕は、眩しいくらいの笑顔で笑っていた。
そんな日々を送っていたある日、僕は、綾乃さんに呼び出された。

「最近、元気ないけどどうかした祥ちゃん?」

『いや別に何でもないよ。』

僕は、綾乃さんの顔をみずに答えた。

「もしかして、知っちゃった?昔の事。」

僕は、その言葉に思わず顔を上げてしまった。
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