僕は、女性恐怖症
その時僕は、もう会えないと子供ながらにわかってしまったので思わず声に出して言っていた。

「それから、祥ちゃんは保育園には来なくなった。私が祥ちゃん家に行った時も部屋には入れてくれなかった。」

その時は、僕は一人になりたかったんだ。

「やっぱり祥ちゃんは、私の事が嫌いなのかな。」

いきなり綾乃さんは、そんな事を言ってきた。

『そんな事ないよ。』

綾乃さんは、首を横に振ると僕に近づいてきてそっと体を触った。

ゾクゾクゾク………

「これが証拠だよ。」

綾乃さんは悲しそうに笑いながら言った。
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