僕は、女性恐怖症
『あ、あの中山さん?』

「大橋君、無理しないで泣きたいなら泣いてもいいんだよ。」

『泣いてなんかないよ。』

「じゃあ、何でそんな悲しそうな顔をしているの?」

僕は、中山さんに抱きしめられたまま泣いた。
その時、扉が開いた。
そこに立っていたのは綾乃さんだった。
綾乃さんは、僕たちの姿を見た後、悲しい笑顔で僕を見た後去って行った。
その時、僕の心の奥がズキっと痛んだ。
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