僕は、女性恐怖症
放課後僕は、貴志に屋上に呼び出された。

「おい祥司、お前何やってるんだよ!何があったんだ!」

貴志は、いつになく真剣な顔で聞いてきた。

『な何もないよ。』

僕は、視線を逸らして言った。

「うそつくな!じゃあ何で中山が昼休みの時泣いてたんだよ!それに綾乃だってそうだ!最近全然元気が無いじゃないか!」

貴志は、一度言葉を切ってそれから僕に言った。

「それに、お前も元気が無いじゃないか。俺を少しは頼れよ、一人ですべてを抱え込むなよ。」

その時の貴志の顔は、僕が今までみたことがない悲しい顔をしていた。
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