夏の夜空に星が煌めく【続編更新停滞中】
ごめんね、憂依。
今は1人でいたい。
湊斗を思い出しているときは、1人で。
そう。
私はそう思っていた。
―――目の前を見るまでは。
カフェを出て、少し駅前を歩いていた。
そこには、小さな公園があった。
その公園に入って、ブランコに乗っていた。
すると、森林の中に、人影。
「―――――っ」
あの肩幅。
あの癖のある髪の毛。
あの背丈。
あのケータイのストラップ。
彼の後ろ姿を忘れるはずがない。
あれは…っ、あれは―――。
ずっと忘れずにいた、
待ち焦がれていた、
私の、
私の…っ
だいすきで、
愛しい、
「…っみ、なと…」