夏の夜空に星が煌めく【続編更新停滞中】
湊渡の、姿。
「湊斗!!」
これでもかってほど、叫んだ。
彼に向かって。
すると、
「…」
こちらを振り返った。
……金髪の女の子と共に。
「…だぁれ?この子」
「さぁ?知らね」
『知らない』
この言葉が胸に突き刺さった。
人違いなのかな。
…―――ううん。
そんなわけない。
私が間違えるわけないもの。
「…え…みなー…」
「俺は確かに“湊斗”だが、アンタの知ってる“湊斗”じゃねぇよ」
…君の、癖。
私、わかってるんだよ。
…どうして?
どうして…嘘を吐くのよ。
どうして?
その癖は、湊斗しかしないんだよ。