夏の夜空に星が煌めく【続編更新停滞中】
どうして。
間谷さんと一緒にいたの?
どうして。
いきなり目の前から消えたの?
どうして。
湊斗自身が亡くなったことにしたの?
頭の中は、たくさんの疑問ばかりが浮かんで、何も考えられない。
“どうして”ばかりが頭を支配する。
「…っく、……ひっ、く…」
泣くことしかできない私が嫌。
あの瞬間も私はまだ別れていないから、湊斗の“彼女”だったのに、
私は何も聞けなかった。
答えを聞くことに怯えて、
答えを知ることに逃げて。
本当に、私は弱い。
湊斗の口から再び、
『お前なんて知らない』と聞くのが嫌で。
信じたくなくて。
私は逃げた。
『間谷さんと一緒にいたい』って聞きたくなくて。
認めたくなくて。
―――本当、私は卑怯だ。