夏の夜空に星が煌めく【続編更新停滞中】
間谷さんが湊斗の隣に立っているのを見ると、
辛くて、悲しくて。
『そこは私の特等席』って言いたいのに、言えなくて。
『あなたには相応しくない』とも言いたいのに、言えなくて。
本当に自分が嫌になる。
湊斗の死を受け入れた自分が。
そして、あれは本当に湊斗なの?
別人なんじゃないの?
…けど、
私が間違えるはずなどない。
そう、確信してる。
あれは、間違いない。
―――湊斗だよ。
けど、心の中ではあれが湊斗であってほしくないと願ってる。
…間谷さんの隣に立っている湊斗が嫌だから。
本当、自分勝手な意見だと思う。
でも。
…でも。
私以外の女の子の隣で笑うあなたを見たくないから―――。