夏の夜空に星が煌めく【続編更新停滞中】
そう言えば、あの頃だったな。
…湊斗が私に愛を囁くようになったの。
『なぁなぁ、陽愛』
『んー、なぁに?』
『好きだよ』
『…私も』
あの周防公園は私達の思い出がたくさん詰まった場所。
告白も、…別れも。
周防公園は私の宝箱。
周防公園に行くだけで、
『好きだよ』
『おーい、陽愛ーっ』
『はーるな?』
愛しいあなたの声が綺麗に蘇【よみがえ】るよ。
『愛してる』
真剣な眼差しと共に言ってくれたその言葉も。
何もかも。