夏の夜空に星が煌めく【続編更新停滞中】
告白
「俺は―――…」
…ドキッと胸が高鳴る。
どう言うのだろうか。
私のこと、どう思っているのかがわかる。
…ドキドキする。
「俺は、陽愛のこと忘れたことなんかねぇよ」
「…みな―――」
「まぁでも」
「?」
「手術とかの時はさすがに陽愛のこと、忘れてたけどな」
…手術。
…痛かっただろう。
…辛かっただろう。
体にメスを入れたのだから。
負担は大きいはず。
それでも―――。
「…私のことなんて、忘れてくれていい。
…手術を耐えてくれて、ありがとう」
手術を耐えてくれて、
乗り越えてくれて、ありがとう―――。
乗り越えてくれていなかったら、今あなたと私は再び出会えてない。
あなたを愛していたことも、愛していた心も、
忘れようとしていたところだった。