夏の夜空に星が煌めく【続編更新停滞中】
「はい!忘れないうちに渡すね?
これ、教授から渡すように頼まれてた課題」
2、3枚のプリントがファイルに入っていたのを受け取った。
昨日、大学を休んだため、大学の教授からレポートを書いてくるように言われた。
そのレポートと、教授からの預かりものを憂依はわざわざ持ってきてくれたのだ。
「ありがとう…」
「ううん、礼には及ばないわ。
…昨日は湊斗くんの命日だもの…。仕方ないわ」
「…」
悲しそうな表情を浮かべながら、憂依は言った。
そう、私が大学を休んだ理由。
それは、
「…あたしだって、まだ信じられないもん…。
アイツが、陽愛を置いて天空【そら】に逝くなんて」
「…」
私の、
最愛の彼の命日だったから。
「…私も、だよ。
…あれからもう4年なんだから」
沖名 湊斗【おきな みなと】
それが私の彼氏の名前だった。