夏の夜空に星が煌めく【続編更新停滞中】
突然理由も聞かすにただ、監視しろと言われて
『はい、わかりました』
だなんていう人いるだろうか?
ものすごくあたしは苛立ちを覚えた。
たとえ親子であっても、頼む時の態度、というものがあるはずだよ。
『……何であたしが―――』
『…彼は今すぐにではないが、手術しなくては生きていけない。
そんな体の人を一人で歩かせたらいつ、何が起こるか分からないだろう?』
『…けど―――』
『彼には許可を取っている』
『え…』
あたしが監視役だと知っているの?
……湊斗は。
……でも湊斗には“彼女”が。
!……そうよ。
彼女はどうしたんだろう。
『……わかりました』
気付けば、口がそう開いていた。
『分かった、じゃあ後日電話する』
そう言って、お父さんは院長室から出た。