マイルド・ガールとワイルド・ボーイ

「連右、お前今日女の子と出かけたんじゃね？」


「な、なんで知ってんだよ！！」


「アニキの勘ってヤツ？へーーー、お前がねぇ……」


勇と同じく、アニキもオレが女と出かけたのが面白くて堪らないらしい。


チクショーー…腹立つなぁ。


「大事にしろよ？お前の大切な“誰かさん”を」


アニキは言いたい事を言うと、さっさと出て行った。


…………オレの性格の悪さ、アニキ譲りか？


「相変わらず恭彦さんカッコイイな！！オレも恭兄みたいになりてーーー！」


勇が言った。


「ムリだな、勇には」


「ヒドッ！」