マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
だって実際アニキは頭もいいし、スポーツも何でも出来る。


勇には……うん、ムリだね。


「じゃあオレそろそろ帰るわ。長居して悪かったな」


帰ると言う勇を、玄関まで見送る。


「―――連右。本当に福田の事、大事にしろよ」


「分かってるよ。サンキュー」


フッ…と笑う。


「それじゃ明日、学校でな!!」


去ってゆく勇に手を振って、オレは部屋に戻った。


あーーーー、紀香、マジでカワイかったなぁ………


“見て連右!あの魚カワイイね~~~♪♪”


キャッキャと笑ってる紀香を見て、オレも笑顔が零れた。
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