マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
「えっ?――――1人で帰る気だったけど」


紀香の返事を聞いて、一安心する。


「今日もオレにちょっとだけつき合ってくれね?頼むっ!!」


手を顔の前で合わせて、頼み込んだ。


オレがこんな風にする事は無いから、紀香は驚いてるみたいだ。


「どこ……行くの?」


「内緒♪お楽しみだ」


“何も知らずに”の方がいいと思って、教えてあげない。


「??………分かった……よ」


承諾を得れて、胸を撫で下ろす。


「変な所連れて行ったら、許さないからね!!」


「連れてかないって。言ったろ?お楽しみだ♪」
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