マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
「紀香、真逆の方見てる」


「…………」


ククク……カワイイな。


恥ずかしそうな紀香の隣に行って、頭に手を置く。


「ここ、勇も知らないんだぜ?お前に初めて言った」


「神蔵君も?だったらなんで私なんか……」


「昼休みのお礼と謝罪。ありがとな、心配してくれて。後からかってごめん」


そのまま頭を撫でた。


「――――…ううん。私も何だか………ごめんね?」


苦笑する紀香―――……よしっ、もう平気だろ!!


~~♪~~♪~~


「あ、私のケータイだ……メールか」


紀香がケータイを取り出した。
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