マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
相ケ瀬君が席に行く為、私と連右の机の間を通った時だった。


「――――久し振り、紀香」


ハワッ!?


一斉にクラスメイトの視線を集めた。


ど、どうして相ケ瀬君私の名前知ってるの!?


「フッ…“3年振り”だから、思い出せない?」


微かに笑う相ケ瀬君……今の笑顔、見た記憶がある………


相ケ瀬 留雨――――……3年振り?


『オレ、引っ越すんだ。だから中学別々になるんだよ』


『え……そんな!!』


『だけど、高校生になったら戻って来れるって!!待ってろよ!』


『また会おうね……』
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