マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
「相ケ瀬君。紀香は男の子に興味無いから、別にファンってワケじゃないよ!!」


「だよね。アンタ入学式で初めて幹居君の事知ったもんね。あまり関わり無いでしょ」


ズキッ―――…


琴音と夏葉の言葉が、胸に刺さった。


確かに男の子興味無かったし、連右も最初全く知らなかったけど………今は違う。


関わりだって……多分クラスの女子の中で1番あるもん。


キッパリ言いたいが―――……何も知らない2人には、言えなかった。


「そっか……分かった」


強ばってた留雨の顔が“安堵”の表情に変わった。
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