マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
相変わらず……フレンドリーだね、神蔵君。


「よろしく」


留雨が返事をする。


「あのさ、福田借りるわ!!先生から伝言あるから」


「え……伝言?」


神蔵君は私にしか聞こえない様に、コショコショッと言った。


「………先生からってのはウソ。連右が2階の空き教室で待ってる」


―――ウソ……


「次、相ケ瀬の為に皆自己紹介すんだって。でも福田必要無いだろ?行って来いよ」


ニッと笑う神蔵君………夏葉、いい人好きになったね。


「ごめん夏葉、琴音、留雨!!私ちょっと行く所あるから!!」
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