マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
夏葉と琴音と歩きながらの帰り道、琴音がやや引き気味に言った。


「帰りまでニヤニヤしてんじゃないわよ………」


「フフッ、答えれたのも嬉しいけど、色々あったの!!」


「「??」」


夏葉も琴音も、首を傾げた。


「色々って?」


夏葉が聞いて来る。


「――――紀香っ!!」


答える前に、誰かに名前を呼ばれた。


「留雨……?」


向こうから走って来たのは―――……留雨。


留雨は私達3人の前で立ち止まり、息を整える。


「夏葉に琴音、紀香と話していいか?すぐ終わるから!」
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