マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
留雨は琴音を呼び捨てにするのも、すっかり慣れた。


「話?話なら「あーーー、いいよいいよ!!」「好きなだけ話していいわよ!留雨!!」」


………なんでアナタ達が返すんですか。


夏葉と琴音、イヤに楽しそうなんだけど。


「サンキュ…紀香、ちょっとこっち」


仕方ないから、留雨に手招きされた方について行く私。


「話って?」


「あのさ紀香……数学の時間、もしかして――――幹居に答え教えて貰った………?」


アチャーーー…留雨にはバレてたのね。


「うん…」


正直に認めた。


「そっか……」
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