マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
でも『自分でやってみる』って、断られた。


本当は相ケ瀬と勉強するから、オレは断ったのか?


オレより……相ケ瀬を選んだのかよ、紀香は。


ヨロッと…足が動いた。


「今も図書室でお勉強……キャーーー!!」


―――――!


飯島のこの言葉を聞くなり、オレは図書室へダッシュした。


アイツ……紀香の口から、全部真実を聞きたかった。


こんな時に100m12秒の足が、役に立つなんて―――……


「ハァ…ゴホッ」


それでも図書室に着いた時には、息があがっていた。


体中、アッチィ………
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