マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
そもそも紀香に“話したくない”言っといて、話しかける権利等、オレにあるのか疑問だ。


「声、かけにくいな………」


「ああ゛っ!?そうやって一生福田を避け続けんのかテメェは!!」


勇が物凄い顔で迫って来た。


ヤバイ……キレたら怖い勇がキレかかってる!!


オレは無意識に後退りしていた。


「い、勇、落ち着け!ややこしくするなよ……」


アニキが何とか勇を止めてくれた。


助かった………


「――――分かった、話してみる」


このままじゃ………紀香と疎遠になってしまうかもしれない。
< 285 / 424 >

この作品をシェア

pagetop