マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
チッ……


内心舌打ちしながら、ニコッと爽やかな笑顔を作ってみせる。


もう何十回何百回こんな事して来たし、慣れたもの。


………別に、慣れたくなかったけど。


「キ、キャーーー!見た!?今の笑顔!!」


「見た!超ステキッ!!目の保養になったぁ~~~~」


「いいよねぇ、マジで!さすが王子様!!」


だぁぁぁぁ!!墓穴!


更にウルサくなっちまった!


「連、連右!!早くクラス表見に行こうぜ!」


まだキャーーやら何やら言っている女子を尻目に、勇の一言でオレはクラス分けを見に行った。
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