マイルド・ガールとワイルド・ボーイ
2時間目の授業が始まった。


でも私は連右の事で頭がいっぱいで、まともに受けていなかった。


目……逸らされちゃった。


アハハハ…


何だかもう………笑えて来るよ。


話す事も触れる事も、全部拒否されちゃったんだから――――…さ。


私より前の席に座る留雨や神蔵君が、チラチラと私を見ている。


…………そんなに心配しなくても、大丈夫だよ?


もう私は……連右にとっては『必要無い人間』になっちゃったみたいだから。


愛想、尽かされたみたい。


それだけの事なんだよ?


留雨も神蔵君も、心配し過ぎ。
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